株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

印刷博物館

8月も残りわずかとなり、少し気温・湿度が下がってきたでしょうか。工場では、納期に向けた印刷・製本作業が本格化しています。

ところで、夏期休暇を利用して、東京都文京区にある印刷博物館に足を運んできました。印刷博物館は、旧石器時代後期(紀元前1万5000年頃)から現在にいたるまでの、印刷の歴史を展示している博物館です。

受付を済ませ、展示場内に足を踏み入れると、壁面いっぱいに壁画やレプリカが展示されており、圧巻でした。

夏休み期間ということで体験学習が企画されており、今回は中綴じ製本を体験することができました。係の方から説明を受け、ページやトンボを刷り込んだ一枚の紙を手で折るところから開始。好きな表紙を選んで綴じてもらい、断裁してもらうと、あっという間に64頁のノートが完成しました。


展示場では、印刷の誕生から現代までを5つのブロックに分け、展示していました。洞窟壁画や石碑、写本、活字で組まれた42行聖書、図版を多用した解体新書など、貴重な展示資料とともに、解説モニターがいたるところに設置されていて、その解説を見ることによってさらに詳しく知ることができます。

今まで、印刷会社の一員として当たり前のように印刷物に触れてきましたが、多くの人々に情報を伝える手段として、印刷がどのようにして生まれ、発展してきたのかを知ることができたのはとても新鮮でした。

活版印刷術が発明されたことによって格段に飛躍した歴史の展示とあわせて、活字や活版印刷機も展示されていました。「洞窟壁画を描く」「石碑を彫る」「本を書き写す」という時代から現在のパソコンでの組版まで、相当な年月をかけて発展してきた印刷の歴史。今更ながらですが、人類の歴史上にとって、印刷が果たした役割の大きさを痛感しました。

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