今回は、印刷所へ冊子や出版物を注文してから、本として形になるまで、工場でどのようにつくっているのか、その裏側を紹介します。
はじめにお客様から受け取った原稿を整理します。原稿を読みながら、本としての体裁上や表記の統一をし、原稿に通し番号(ナンバリング)をふります。
手書き原稿は、専用ソフトで入力。原稿が準備できない場合でも、弊社スタッフが聞き取りをおこない、テキストデータに置き換えます。
Wordや一太郎、PDFのデータなどは、InDesignなどの組版ソフトに取り込みます。
原稿にもとづき、見出し(タイトル)をつけ、本文にルビや脚注、柱(本文以外の場所に入れた書名・見出し・タイトルなど)、ノンブル(ページ番号)を挿入。目次、奥付などを適宜配置することによって、本としての体裁を整えます。
写真やイラスト、図表を適切に配置することも印刷所の仕事です。デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真は、印刷に適した処理をおこないます。アナログカメラで撮影したフィルムや古いアルバムなどに保存していた写真は、スキャナを使ってデータとして取り込みます。
Wordなどに取り込まれている写真の多くは、極端にサイズが小さくなっており、印刷では鮮明に再現されないことがあります。カメラから取り出したそのままのデータを印刷所に入稿することが、より綺麗な印刷物をつくることにつながります。