10月23日夜9時、弊社社員の自宅近くに植えてある「月下美人」の花が開花したとの情報を聞き、現地に行ってみました。
一夜限りしか咲かない「月下美人」。23日はあいにくの雨でしたが、暗い中で白い大輪の花びらが開く様は、言葉ではいい表すことができない美しさでした。
全部で30輪以上の白い花が咲き始めると、甘い香りのなかで、花のある空間だけがとても明るく感じました。近所の方からは、「夜9時から10時には30個の蕾が一斉に開く」と言われていましたが、その通りに開花したので驚きました。
調べてみると、「月下美人」はメキシコの熱帯雨林地帯を原産地としていて、サボテン科の常緑多肉植物だということが分かりました。原産地の熱帯雨林地帯では、夜に小型コウモリが蜜や花粉を食べに来るため、夕方から強い香りを発しておびき寄せ、小型コウモリを媒介して受粉するようです。そのために花粉と蜜が多く、開花直前には食べやすいように蕾が自然と上を向くようになっているそうです。
美しく咲いた花が、翌朝には儚く散っていく様子を見て、とても切なくなりましたが、きれいな花を見ることができるのは幸せなことだと感じました。