みなさんは長さを伝えたいとき、どのように伝えますか?
魚を釣ったときのように「これぐらい!」と手振りであらわしてしまうことの方が多いかもしれません。身長やウエストだとセンチ、足の長さにはインチを使うこともあるかもしれませんが、小さいものになるとミリを使っていると思います。
吉村印刷では、ミリの他にポイントを使うことが多いです。電子組版、印刷・製本作業と、それぞれ計るべき対象が異なるため、ものさしを使い分けています。
組み作業をする上で欠かせないものさしは、「ポイント尺」です。原稿どおりに組むために、レイアウト上のアキや線の長さや太さ、文字のサイズなどを計ります。
一般的に目にするプラスチック製のものさしはミリ、センチ単位で線が刻まれていますが、このものさしはアルミ製で2ポイントごとに線が刻まれています。(因みに、1ミリ=2.835ポイント)
組み版作業の中でも、新聞を組むときには、「行さし」と呼ばれる自社特製のものさしを使っています。この行さしを新聞にあてると、行数や段数、字数などを簡単に出すことができ、とても便利です。
印刷・製本作業では、アルミ製でミリ単位のものさしを使用します。
製本段階で断裁を行なう際、正しい位置に印刷されているのか確認するため、線引きをするときなどに使用します。線の外側、内側で微妙に数値が変化するため、慎重な作業になります。
印刷会社にとって、ものさしはきってもきれない関係の必需品アイテムです。