株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

モノクロとカラー

印刷する色数として、一般的に「モノクロ」と「カラー」があります。またこの2つの印刷で出せない色は、「特色」という特別な色を調色して印刷します。→特色の調合

オフセット印刷でいうと、モノクロとカラーでは、どうしてもカラーの方がかなり金額が高くなります。なぜかというと、刷版の数と印刷の通し数が変わるからです。

モノクロ印刷では刷版は1版で済みますが、カラー印刷ではCMYKの版が4版必要になります。A4判100頁の本を作るとして、カラー印刷の刷版数は50版以上となり、この時点で刷版代は4倍になります。

さらにブラック1色のインキを使うモノクロと、シアン・マゼンタ・イエローインキが追加されるカラーとでは、インキ量や作業量が増加します。こうなることで、カラー印刷が割高になってしまうのです。
(オンデマンド印刷でも、1色と4色で金額が増加する原理は同じですが、刷版を出力することなくパソコンからそのまま印刷することができるので、刷版代が浮くことになります)

卒業や卒園のアルバム冊子、ブログ本、記念誌、写真集などを作製する場合は、モノクロとカラー印刷、オフセットとオンデマンド印刷の違いに留意して仕様を決めることをおすすめしています。

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