福岡県立美術館で開催されていた、福岡県立太宰府高等学校芸術科（美術・書道）の第三十二回卒業制作展に行ってきました。美術館全体を使って32期生一人ひとりの作品が展示してあり、ゆったりとした時間のなかで、じっくりと観て回ることができました。


今年のテーマは、「雲ひとつない青空」という意味がある「蒼穹」という言葉。「美術・書道の奥深い分野を追求してきた青春と重ね、積み重ねてきた経験や努力があって初めて、深く色濃い卒業制作展を作り上げることができる」という思いを込めたそうです。


力強い筆遣いの書道作品、大胆で繊細なタッチの油絵、新しい視点からとらえたデザイン画など、一つ一つの作品から新しい息吹のようなものを感じました。また高校生活のなかでそれぞれの生徒が紆余曲折がありながらも仲間と一緒に学んできたこと、自らの内に秘めた思い・葛藤・喜怒哀楽などを、卒業制作展を通して様々な形で表現していることに、すごいなと思いました。


一つ一つの作品に誠実に向きあい、目的・信念を持って作り上げていくこと。私たちの仕事とも共通する部分があるなと感じながら、卒業生たちが将来どんな活躍をするんだろうと思うと、とてもワクワクする気持ちになりました。