少し前の話ですが、カラー製品を印刷している4色機の水ローラを交換しました。
昨年投稿したブログでも取り上げましたが、オフセット印刷にとって、版への水の供給は生命線ともいえるものです。ローラを交換することによって、水の供給をスムーズにし、印刷面への影響を好転させることが狙いです。
新旧のローラでどのくらい径が変わるのか、実際にノギスを使って計測してみました。
写真のとおり、古いローラは新しいローラに比べ、約1㎜~2㎜ほど直径が細くなっていることが分かります。
この差でローラのニップ幅も1㎜~2㎜変わり、細くなりすぎると調整ができなくなってしまいます。この状態が悪化すると、印刷時のカラーバランスが崩れやすい、適正濃度が出せない、地汚れしやすいなど、問題を起こす要因になります。
実際に計測して管理することで、印刷機の状態(調子の良し悪し)が数値として分かるので、安定した印刷が可能になりました。