今年も梅光学院大学の書道課程履修生による卒業書作展を鑑賞しました。
今回の書道課程履修生7名による共同作品「忠信所以進徳也」は、〝徳に進むには、忠信とて物事にまごころをつくさねばならない〟という意味で、4月から社会人として旅立つ上で掲げていきたいという気持ちを込めて書いた作品だそうです。
松田先生をはじめ学生さんが会場内を案内してくださり、それぞれの作品に込めた意味や、作製にかかった時間などの苦労話も伺いました。なかには8時間かけて書いた作品もあり、ものすごい集中力だなと感じました。
印象に残っているのは、2尺×8尺(60㎝×242㎝)の紙に、隷書体の文字を等間隔でびっしり書いていた作品です。普段フォントで使用する隷書体ですが、毛筆で書くと女性らしい印象で素敵だなと思いました。同じ行間や字間で書く難しさ、忍耐力、空白の美など…いろいろと考えさせられました。
また驚いたのは、大学に入ってから書道を始めた学生もいたということです。解説を聞くまでは、小さい頃から書道に打ち込んできた方ばかりだと思っていたので、卒業までの4年間でここまでの作品を書くのかと、とても感動しました。
丁寧に解説してくださり、ありがとうございました。