著者による校正が校了、責了になると、組みで作成したデータを使って印刷に必要な版(プレート)を作製します。今回は、印刷に入る前の面付についての内容です。面付とは版の上にページを配置する作業をいいます。
印刷所では、4切れの画用紙よりも大きな紙に複数ページをまとめて印刷します。1ページずつよりも大きなサイズの紙で印刷した方が作業効率が上がるからです。
本は印刷後、紙を折って、ページの順になるように並べ、最後に綴じて一冊の本になります。面付では、本になった時にページ番号がきちんと続くように配置することが大切になります。
以前は1ページごとに出力した紙を手作業で貼りこんでいましたが、今はデータを面付けソフトに流しこんで配置しています。
ページ数、部数、仕上がり寸法など様々な要素を加味して、できるだけ無駄にならない配置を考えています。
校正後の面付けでも、人の目で最終的な点検をおこない、後工程の刷版・印刷へ回しています。