空也の上人(ひじり) ほりしちょう
くしき泉のわくところ
にごりにそまぬいみじさを
名池とたたえおかたかく
これは下関市立名池小学校校歌(作詞:有光牛声 作曲:山田耕筰)の一節です。
空也は平安時代の僧で、浄土宗の先駆者といわれる人物。この井戸は、その空也上人が錫杖で探り掘ったと伝えられ、この「名池」が名池町や名池小学校の校名の由来となっています。
校歌にも唄われているこの泉、今でも井戸が現存しています。所在地の町名が変わり田中町となっていますが、由来の看板と井戸を見ることができます。
下関市役所より、名池小学校へ向かう道(通称:天国階段※)の手前にある路地裏、目立たないところではありますが、こうしたところに歴史を感じさせるものが残っているのでおもしろいです。
※1990年代~2000年代(?)にかけて名池小児童の間で使われていた通称。