今回は、面付後の刷版工程について紹介します。
面付が終わると、面付作業を点検します。
印刷する紙の大きさと仕上がり寸法、すべてのページが面付されているか、印刷・製本工程で必要な印(トンボなど)が入っているか……。
印刷してしまうと、間違いがあったときには版を出し直して、刷り替えになってしまいます。この点検が、刷り替えを防ぐ印刷前の最終確認になります。
面付けしたデータを、専用の機械を通してアルミの版に焼きつけます。
コンピュータから直接版を出力するこの技術は、CTP(Computer To Plate)といわれ、1990年代半ばから日本に広がった新しいシステムです。それまで手作業でおこなっていた刷版作業の時間が大幅に短縮され、コンピュータ上から直接版を出力することができるようになりました。
印刷で使用する版は、アルミの薄い板に感材が塗布されています。表面にほとんど凹凸がなく、水と油(インキ)が反ぱつする性質を利用して印刷します。
レーザーで画像部を露光された版は、目視で確認した後、印刷工程に回ります。