唐戸の桟橋前や海響館前のバス停周辺を散策すると、道に平行して、鉄製の物体がいくつか並んでいます。なかば埋まっていて、舗装された道と色が同化して目立たない存在ですが……。
これは船を岸壁に留めるときに使われる杭で、係船柱、ビットと呼ばれています。(諸説あり、ボラードという名もあるようですが)
今は埋め立てられて広場になっていますが、数十年前までここから海響館側が海でした。子どもの頃、この埠頭で魚釣りをしている人たちの姿をよく見かけました。
その昔、岬之町から唐戸にかけて、海岸線に沿って並ぶ倉庫群が独特の雰囲気をかもしだしていて、対岸の門司の風景とともに今も印象に残っています。
その頃のなごりが今も残っていて、「鉄製の杭」を見ると懐かしく思い出します。