10月に入り、すっかり秋めいた気候になってきました。
秋というと、四季のなかで最も月が綺麗に見える季節とされていますが、なかでも十五夜は『中秋の名月』(秋の真ん中に出る月)とも言われ、一年で最も美しい満月を拝める日です。
旧暦では、秋といえば7月~9月だったようですが、新暦では9月~11月が秋。今年は10月1日が十五夜にあたる日だったので、その日の夜にデジカメ(FUJIFILM finepix900EXR)で撮影してみました。
十五夜の歴史はわりと長く、月見が盛んになったのは平安時代ごろだそうです。
859~877年ごろに中国から伝わり、貴族たちは空を見上げて直接月を眺めるのではなく、水面や盃の酒に映った月を愛でるという風習が広まったとのこと。江戸時代に入ってからは広く庶民にも伝わり、収穫や初穂に感謝する意味合いを込める日とした催しでもあったようです。
また、旧暦9月13日~14日の夜を十三夜(じゅうさんや)、旧暦10月10日の夜を十日夜(とうかんや)といい、十五夜、十三夜、十日夜の「三月(さんつき)見(み)」が晴れると縁起がいいという言い伝えも…。
ちなみに今年の十三夜は10月29日(木)、十日夜は11月24日(火)となっており、両日とも晴れれば十五夜のように月が美しく見える日になりそうです。