印刷する紙の種類によって、より鮮明に印刷できるよう設定するものに、線数があります。あまり、聞きなじみのない言葉かもしれませんが、スクリーン線数とも呼ばれています。
印刷物の写真をルーペで見てみると、細かな網点が入っています。
この網点の密度によって濃淡がつけられます。この網点が1インチ(約25.4㎜)にどれだけ入るか、ということで表されるのが「線数」です。lpi(line per linh)、また「100線」「85線」というように線という単位が使われています。
この数値が大きくなると、網点がより細かくなるので、肉眼で見ても網点が気にならず、滑らかで綺麗な印面になります。ところが、線数を上げればいいというわけにはいきません。紙質によっては、印刷時に、インキがにじんで網点同士がくっついてしまう場合があります。紙にあわせた適正な線数を選択することが大切になってきます。
弊社では、おおよその目安として、新聞など粗い紙の場合は85線、上質紙は100~133線、コート紙などの塗工紙は150~175線を使用することが多いです。
印刷物の線数を確認するときには、「線数カウンター」を使用しています。
このカウンターを印面に当ててずらしていくと、菱形のような模様が現れます。その場所が設定した線数になります。