これは、頁物の丁合に使っていた手作りの受け台です。ダンボールや厚紙を利用して、A4、B5、A5と、仕上寸に合わせたサイズでつくられています。左利き用につくられたものもあります。
机の上に、折った本文をページ順に並べ、くぼみに親指を入れるようにこの箱を持ち、丁合する各台の山から、一枚ずつとってこの箱の中に積み重ねていました。慣れてくると一定のリズムでスッと紙をとっていき、無駄のない動きで丁合していきます。
この作業を「回り丁合」と呼んでいました。ページ数が多い場合には、文字通り、机を1周するように丁合していました。
今でも時々使っていますが、懐かしい道具の一つです。