カラー印刷もモノクロ印刷も印刷を始めるにはまず、紙を断裁する必要があります。
大判(四六判や菊判、A判などの全紙)から荒裁ちをする場合、短い辺を奥に突き当てるようにして、長い辺を切っていくことが多いです。四六半裁や四切、菊半裁、A半裁など、印刷機の紙サイズ・面付けなどを基準にして、最適な荒裁ち寸法へ切っていく作業を行ないます。(製品の仕上りサイズによっては、特殊な切り方をする場合もあります)
断裁で一番重要になるのは、基準となる「針・咥え」の側が直角になっていること。印刷・製本加工の途中段階では、紙の大きさに多少のばらつきがあるため、基準となる面を決めておくと正確に製品を作ることができます。
荒立ち断裁をする作業者は、断裁後直角になった面(針・咥えの側になる部分)に鉛筆やマジックで印を付け、後工程の作業者が一目で分かるようにしています。「針・咥え」の印は、折り加工などの基準となります。
最終的に、印刷・製本加工されて指定したサイズに仕上げ裁ちする際も、どの側から断裁するのかが、かなり重要になります。「針・咥え」の側が基準になるので、その面を断裁機に差し入れて切っていきます。ここを間違ってしまうと、印刷面がそろわなくなり、伝票などを正確に仕上げることができません。