株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

印刷で使うカラーバーのメリット


オフセット印刷機でカラー印刷を行なうとき、色の品質を一定にするためにカラーバーを用いています。用紙の上部や中央に横一列にKCMYのベタパッチを入れ測定することで、インキ濃度の管理を行なっています。

カラーバーを入れるメリットは、熟練者でなくても色濃度の管理が行なえることです。それぞれの感覚で印刷していたところから、測定器で測色した数値で管理することにより、“オペレーターによって品質が違う”なんてことが少なくなりました。

色管理をしていないころ、それぞれの作業者によって色の見え方が異なるため、「赤味が強いんじゃないか」という人がいたり、「青味が強いよね」という人がいたりとバラバラで基準がなく、とても苦労したと聞きました。

一昔前でも、プリンタで出力した校正紙と印刷機で刷りだした刷り本を合わせるのに何時間もかかり、苦労した記憶があります。その反省から、双方の印刷機の色味をできる限り近づける努力をしています。

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