「梨の花は4月に咲く」との情報を聞いたので、雨あがりの日曜日、梨で有名な豊田町へ写真を撮りに行ってきました。
道路脇の畑一面に白い花が咲いているのを見つけ、望遠レンズで狙っていたら、農園のおじさんが「中で写真を撮ってもいいよ」と言ってくださり、中に入って撮らせてもらいました。雨粒が白い花びらについているのも、風情があっていい感じでした。
話を聞くと、「幸水」「あきつき」「二十世紀」の3種類の梨を育てているそうで、今年は桜と同じく梨も開花時期が早まったため、ちょうど今の時期に仕事が大忙しになったとのことでした。「ふつう梨の花は6枚の花びらがつくが、幸水は8枚の花びらがつく」と、実際に花を摘んで教えてもらいました。
また「花びらのしべは最初は赤い色だが、しだいに黒くなり、実になっていくこと」や、「幸水は花が咲く時期は一番遅いのに、実がなるのは一番早いことが不思議だ」といろいろ教えてくれました。
「梨の花もいいけど、秋の実のなる時期がもっといいよ」と笑顔で仰っていたので、梨狩りの時期にはぜひ伺いたいと思いました。豊田町には、華山の徳仙の滝をはじめ、魅力的で心の癒される景観がたくさんあります。親切な方々と出会うと、訪れるのがますます楽しみになりました。