ゴールドインキ(金)やシルバーインキ(銀)はメタリックインキといわれる種類で、表紙のカバー、帯、ラベル、名刺のロゴマークなどによく使われます。
目立たせたり、強調したい部分・文字を、ゴールドインキやシルバーインキで印刷し、目を引かせることができます。プロセスカラーインキ4色で、擬似的に金色っぽい色を作り出すことは出来ますが、ゴールドインキを使った方がきれいな金色を印刷できます。
ゴールドインキは、インキ中に銅や亜鉛(真鍮)などの金属粉が入っていて、銅と亜鉛の配合量によって「青口・赤口」の2種類があります。この粒子が大きいほど金色の発色は良くなりますが、印刷は難しくなります。そのため印刷適正に合うように配合量や粒子の大きさが選ばれています。
印刷時には普通のインキより盛るのが難しいので、湿し水の量の調整が肝心になります。金色の効果を高めるためにインキを盛っていきますが、盛りすぎると汚れてしまいます。なるべく水を絞りながら、きれいな金色を出すために微妙な調整をしています。
またインキの流れをよくするため、メジウム(無色インキ)を加えたりすることもあります。(次の機会にメジウムも紹介します)