株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

筋入れ=紙を折りやすくするための方法

厚い紙を折るとき、折りたい位置からずれてしまったり、力を込めないと折れなかったりすることがあります。

■紙の目を折り目と合わせる

折りにくさを解決する方法として、紙の目を折り目と合わせることがあります。
なんか折りにくいなと感じたら、紙の向きを90度回転させると案外きれいに折れたということもあります。それぐらい紙の目は大事なので、印刷・製本するときは、ヨコ目なのかタテ目なのかが鍵を握っています。

でも、サイズの関係や図柄・模様の関係などで、目に合わせられないこともあります。

■折る前に紙に筋を付ける

そこで、もう一つの解決策として、折る前に紙に筋を付ける方法があります。
折りたい位置に軽く跡を付けることで、ぐっと折りやすくなります。例えば、カッターの刃をそのまま当ててしまうと切れてしまいますが、刃の反対側を使い、定規に沿って跡を付けるだけでも折りやすくなります。

製本会社では、筋刃と呼ばれる道具(機械)を使ったり、あるいは圧力をかけて筋を付けることで、折り目を付けています。製本(無線綴じやアジロ綴じ)の際に表紙に筋を入れることで、格段にきれいな製品が出来ることもあるので、欠かせない重要な工程です。


紙を大量に折りたい場合や、きれいに折りたいときには、製本会社におまかせというのも一計です。

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