紙の数えも製本の基本です。
端数が残ってしまったり、きちんとした枚数を確認したいときに必要になります。
大量ものの場合、カウンター(計数機)を使って枚数を数えます。しかし、ちょっとした量であれば、機械を使わずに手作業で数えることもあります。
数える作業で大切なのは正確さです。
その昔、教室でプリントを配るときに指をなめてプリントを数える先生がいましたが、紙同士がくっついている状態では、数え間違いを起こしやすいです。
では、どうすれば正確に数を数えることができるのか? ということになりますが、コツは紙をよくさばいて1枚1枚をはっきり区別できるようにすることです。
紙の端から親指を使い、5、10、15というように5単位で50、あるいは100ごとに数えていきます。
多く持ちすぎると、どこまで数えたのか分かりにくくなることがあるので、100枚ごとにちょっとずらしておきます。
こうすると、最後に目で確認できるので正確な数を出すことができます。
紙の重量(連量)が分かっているときには、紙の高さを測っておおよその数を知ることもできます。
上質55kgの場合、1枚あたり0.075ミリなので、33ミリあれば、
33÷0.075=440枚 というふうな具合です。
このようなイメージで紙の枚数をつかんでいます。