印刷会社の作業や受発注の際に飛び交っている多くの印刷用語…。特殊な言葉が多く、何のことか分からないという方も多いと思います。
以前もいくつかのワードを紹介しましたが、今回もどのような由来からそう呼ばれるようになったのかを少し調べてみました。
■モアレ(干渉縞):2色以上の印刷をするとき、網点の角度によって現れる幾何学的縞模様のこと。「モワレ」ともいいます。moire=フランス語で「波形模様」という意味からきています。※厄介なモアレ現象の解決(2019.10.15)
■金赤:マゼンタ100%とイエロー100%を合わせて刷ったやや黄色みがかった赤色。最も濃い赤。特色になると3金赤、4金赤、5金赤…など種類がたくさんあり、主に印影やロゴマークなどの色で使うことが多いです。江戸時代に江戸切子のガラス工芸で赤の色を発色させるために金粉を使用したことから、この名前がつけられたようです。
■ヤレ:「破れ」から転訛したものとされます。印刷を失敗したときに出る紙のこと。印刷の刷り出しや印刷物(商品)として不適当な状態になってしまった印刷用紙のこと。メモ用紙として使うことも多々…。「損紙」もほぼ同義語です。※ヤレ紙とは-印刷後の紙の再利用方法(2020.11.2)
■カンプ:制作の段階で、印刷物のデザインやレイアウトの仕上がりを確認するためにプリントアウトされた見本のことをカンプと呼んでいます。入稿データに添付される出力見本もカンプといいます。語源は英語の「comprehensive layout」で、「総合的なレイアウト」という意味です。