活版印刷機で行なっているナンバリング印刷。(→活版機で入れるナンバリングの印刷)
先日、雑然となっていた「コミ」を選別しました。
デジタル上の作業ではなく、まさにどアナログの世界。ピンセットでコミを1本1本つかみ、「コミ倍数表」を見てサイズを確かめます。いまでは弊社の活版印刷はナンバリング以外出番がなくなりましたが、ナンバリングの組み付けの際には、このコミが欠かせません。
写真のコミ倍数表。二十数年前、当時の若手社員がコミの種類を覚えるため、手作りで実際のコミを貼り付けたそうです。今は昔ほど多くの種類のコミを使うことはありませんが、今回の選別の際には、分からない大きさのものは実際に当てて確認することができました。
デジタルになり必要がなくなった選別作業。活版印刷が主流の時代、印刷が終わり解版されたコミや活字を1本1本仕分けし所定の位置に戻していたことを想像すると、とても根気のいる作業だったんだなぁと想像できます。当時のことを知ることができ、勉強になると同時に先人たちの苦労を少しですが感じることができたような気がしました。