「紙をさばく」。今回は自動丁合機について触れます。
製本における丁合工程も、紙をさばくことが大切になってきます。
まず給紙台にノンブル(頁番号)順に並ぶように、紙をセットします。各台から、1枚づつ丁合されていきますが、同じページを2枚取りしてしまうと、1冊の本の中で同じページが重複してしまいます(増丁)。逆に空差ししてしまうと、必要なページが抜けた冊子ができてしまいます(落丁)。
これを防ぐのが、自動丁合機の給紙台にある「さばきエアー」になります。
このグレーのレバーを上下に調節することによって、吹き付ける空気の量を調節し、適切に1枚ずつ丁合できるようにしています。重たい紙は空気量を多くし、軽い紙は少なくして調節します。
写真のように積み重ねた紙の束が、吹き付ける空気によってさばけている状態がつくれれば、2枚取りや空差しを防ぐことができます。