この前何気なくテレビを見ていると、鳥取城北高校相撲部のマネージャーのことが紹介されていて、ついつい引き込まれてしまいました。
“鳥取城北”といえば、夏の高校野球で名前を目にしたことはありましたが、相撲部が全国大会で36回の優勝を誇るほど強いとは…。照ノ富士関(現横綱)や逸ノ城関(現小結)など、そうそうたる顔ぶれがOBに名を連ねているのも驚きでした。
その相撲部で17人いる部員たちを支えているのが10人の女子マネージャー。彼女たちがスーパーで大量の肉や野菜、豆腐、卵、納豆などを買い込み、道場のすぐ横の本格的な厨房でご飯作りをしていました。
「練習が終わって30分以内に食事を摂取する」というのが大事で、練習後にすぐ食べられるようにしているとのこと。自分たちでメニューから考え、部員たちのために毎日大量の食事を作るというのが本当にすごいです…。
その日の晩ご飯は、から揚げ10kg、豚肉6kgの野菜炒め(80人前)、塩ちゃんこ鍋(36リットル)、白ご飯50合など、超重量級。それがあっという間になくなるのは圧巻の一言でした。
大会前の壮行式。主将の落合君がマネージャーへの手紙を書いてきていて、「毎日おいしいご飯を作ってくれること、当たり前じゃないと思ってる。尊敬する方が言われる言葉に“強い男の裏には賢い女性がいる”という言葉がある。この言葉みたいに強い男ではまだまだないけど、大会で優勝して賢いマネージャーに似合うくらいの強い男になります!」と言っていました。正直、すごくカッコイイなと感心してしまいました。(その大会で本当に優勝! 有言実行とはこのことですね)
どこの高校の部活も色んな人の支えがあって成り立っていると思いますが、その支えに対する感謝の気持ちをちゃんと言葉にして伝えられるところが、鳥取城北高校相撲部の強さなのかなと思いました。個人的に大相撲では阿武咲関を応援していますが、今度から応援する力士が増えそうです。