これは、自動針金綴じ機の針金のねじれをのばす、くせとりコロと呼ばれる部品です。
機械にセットする針金は下の写真のようにグルグルに巻かれた状態ですが、一度何かの拍子に絡まってしまうと元に戻すのが大変なので、絡まらないようにするのが大切になります。
針金のセットを身近なものに例えると、ちょうどミシンに糸をセットする感覚です。ミシンの場合も糸が絡まらないように道筋に沿って通していきますが、自動針金綴じ機の場合も同じように穴の間やコロに沿って絡まらないように通していきます。
針金はミシン糸とは違い、曲がったり痕が付いたりします。曲がったまま針金を打ち込むと機械に負担をかけてしまうため、コロの間を通過させることによって、くせを取り伸ばしています。
コロは、針金の前後左右と四方からあたるように配置されています。針金に対して、強すぎず、弱すぎず、適切な位置になるように一つずつ微調整しながら使用しています。
※ちなみに、針金の太さは綴じる製品の厚さに合わせて変えていて、0.45ミリ(#26)~0.8ミリ(#21)の太さを揃えています。