先日ヤフーニュースを見ていると、「約3万年前の破局噴火…東京でも10cm降灰」との記事が出ていました。
気になって見てみると、鹿児島県の姶良(あいら)カルデラで3万年前に発生した巨大噴火について、その影響範囲が公開されたという内容でした。記事によると、噴火が引き起こした火砕流(高温の火山ガスと軽石や火山灰の混合体が、時速数10 km〜100 km以上の速度で流れ広がる現象)の範囲は半径100kmに及び、火砕流堆積物の高さは最大で100mにまで達した、と。さらに火口から噴出した火山灰は、大阪で35cm、東京でも10cm降灰したほか、朝鮮半島にまで降り注いだことが判明したそうです。産業技術総合研究所が公開した情報はこちら
半分信じられないような噴火の事実…。恥ずかしながら「姶良カルデラ」という言葉を今回初めて知り、この噴火の火砕流によって埋め尽くされた鹿児島近辺の台地がシラス台地として現在の地形を形作っていることを今一度勉強させていただきました。
先日起きたトンガの海底火山噴火の被害を見聞きすると同時に、阿蘇山の火山活動やトカラ列島で連続した地震、先日の日向灘震源の地震などを見たり感じたりするなかで、他人事ではないなと感じることが多くなってきました。印刷会社として精密機械を扱っている以上、震度5以上の揺れがきた場合、機械のメンテナンスなども必要になるので、その点の対策も必要になります。
破局的な火山噴火や大地震が起きてしまったら実際はどうしようもないかもしれませんが、「備えあれば憂いなし」ですよね。専門家の方々が発信する正しい情報を集めておくことの大切さを実感しています。