印刷には「工程変量」があります。
少し難しい言葉ですが、現場ではよく使う言葉です。
印刷物(広報誌や書籍、雑誌など)が出来上がるまでには、プリンタでプリントするように簡単なものは多くなく、想像以上にいくつもの工程を通ります。その工程ひとつひとつで微妙な変化が発生します。その変化のことを「工程変量」といいます。
写真など見たままがそっくり印刷できれば一番良いのですが、なかなかそうはいきません。刷版をつくるとき、オフセット印刷機で印刷するとき、使う紙の種類などによっても変化が出ます。その変化を最小限に抑え、出来るだけ実際に近いものを印刷することが求められます。
途中の過程が短いほど工程変量は少なく、より良い製品に仕上がります。現在はフィルムレスになってCTP工程へと変化したことにより、工程変量は大幅に少なくなりました。現在もお客様がイメージする色や写真の再現が実現できるよう研究を重ねています。