本文を別仕立ての厚めの表紙でくるむ上製本(ハードカバー)は、並製本(ソフトカバー)よりも手間がかかり、金額もプラスになりますが、完成後の仕上がりはやっぱり違います。
上製本には角背(背表紙の角が角張っているもの)と丸背(背表紙の角が丸く弧を描いているもの)があり、ページ数にもよりますが、どちらかを選ぶことができます。丸背は、本の厚みが15mm以上の場合がきれいに製本できるので、厚めの本に向いていて、反対にページ数の少ない本は角背が向いています。
また上製本の場合、表紙を様々なものから選ぶことができます。カラーで印刷したコート紙を使ったり、レザックなどの特殊紙を使ったり、布クロスに箔押し加工を施して豪華な装丁にしたり、そのバリエーションは豊富。自分好みの仕様にカスタマイズした冊子を作ることができるのが魅力の一つです。
一般的に糸で綴って製本するため(アジロ綴じやPUR製本という特殊製本もあります)、長く保存する目的で冊子を作る場合は、どちらかというと上製本がおすすめです。小説やエッセイ、詩集・句集・歌集などの製本、記念誌や論文集の製本、絵本の製本など、しっかりとしたものを残しておきたい場合にぴったりの製本方法です。
ご要望に応じておすすめの紙やクロス、スピン、花布などをご紹介できますので、お気軽にメールフォームからお問い合わせください。