伝票などの帳票類や各種チケットをはじめ、中学生が学校で使う生活ノートの見学届けなどにも使われるミシン目加工。普段の生活のなかで何気なく使っているミシン目ですが、どのようにして正確な位置に入れているのか、紹介したいと思います。
下の画像が機械に取り付けたミシン刃。円形で回転するようになっています。
ミシン刃と刃受けドラムの間を紙が通ることによって刃が紙に押しつけられ、ミシン目ができます。
ミシン刃は使い続けると摩耗していくので、定期的に交換が必要です。しかしすぐに新品を買うことはできないので、切れ味が悪くなると、包丁と同じように刃を研いでまた使います。
ミシンの入りが悪いと、思ったように切れずに引きちぎるようになるので、ストレスが溜まるし切り口も見た目も非常に悪い…。なので、できるだけストレスなく使いやすいように、切り口がきれいに切れるように点検をしながら作業をしています。
ミシン目加工は、各種帳票からチケットまで多くの製品に使われていますが、紙によっては機械に通りにくいものがあるので、給紙設定がとても大事です。
給紙設定は、紙厚や重さ(連量)で変わってくるので、給紙サッカーと紙との間の調整を行なうほか、ブラシやサッカーゴムを装着する場合もあります。ブラシは主に二枚取り防止の役目があります。(※サッカーとは、オフセット印刷機などで用紙を1枚ずつ、吸盤のように吸い付けて機内に送り出し、運ぶ役目をするものです)
それぞれの紙の状況に合わせた給紙設定とミシン刃の正確な位置調整によって、初めて指定の位置にミシン目を入れることができます。
吉村印刷では、通常のミシンからクロスミシン、ジャンプミシンなどにも対応しているので、是非ご相談ください。
ちなみに昔は凸版印刷機(活版印刷機)でミシンを入れていました。(←丈夫な機械なので、今でも現役で使えるんです)
機会があれば紹介できたらと思っています!