各種帳票類や業務日報などをファイリングしたいときに必要な穴あけ作業。ご家庭や会社にある身近な物でいうと、穴あけパンチなどがありますよね。
普段使いにとても便利な道具ですが、穴あけパンチではたくさんの紙に穴をあけることが難しいので、印刷・製本会社では、穿孔機(紙工用ドリル)という専用の機械を使用しています。そのため、一度に多くの紙を重ねて穴あけ加工をすることができます。
作業自体は一見単純ですが、1度穴をあけてしまうと取り返しがつかないので慎重さを要します。
一番多く使うのは5ミリや6ミリの穴の大きさ。その他にも3ミリ、4ミリ、8ミリなど様々な穴の大きさに対応しています。指定された穴の大きさによってドリルの刃を付け替えて作業します。
紙に穴をあけるときは刃を高速回転させるので、使用していくうちに摩耗し、切れ味が悪くなります。そのため適度に研磨を行なっています。
紙工用ドリルの刃は円柱型で刃は内側についています。研磨道具の片方にドリルの刃を装着し、もう片方の研磨用の刃にドリルの刃を押し当てながら手で回して研磨します。力加減には十分注意が必要です。
ドリルの刃は空洞になっていて、穴をあけた後の紙くずはそのまま中に吸引されホースを伝ってくず箱に集められます。それによってゴミが散らばることが少なくなっています。