株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

活版印刷所の挑戦に触れて

12月1日放送の「LIFE~夢のかたち~」という番組で、大阪府守口市の「大枝活版室」デザイナー・森国さんと印刷工・高倉さんのことが放送されていました。

活版印刷所を閉じようと考えていた高倉さんが、以前から知り合いだったデザイナーの森国さんと一緒に印刷所を再生したのが2013年。そこから現在まで数々の印刷物を2人で生み出してこられました。

デザイナーの森国さんがデザインしたものを、この道50年の印刷工、高倉さんが印刷する。何度も試行錯誤を繰り返しながら、お客様がイメージしている印刷物を生み出していく。その過程は「挑戦」「新たなものを生み出す」という言葉がしっくりきて、とても刺激を受けました。

「大枝活版室」の仕事を見ていると、古い活版印刷機の可能性を最大限まで引き出し、品質に対して妥協しないことがヒシヒシと伝わってきます。そこから活版独特の温もりと繊細なデザインが生み出されているのではと感じました。

私たちも活版印刷機を使っていますが、新たな活版印刷の可能性について深く考えたことはありませんでした。「大枝活版室」さんの製品に触れてみたいと純粋に感じましたし、私たちにも何かできることがあるのではないかと考えさせられました。

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