数週間前、広島駅の近くを車で通りかかったとき、ふと目にした1枚の広告が心に残りました。

それは牛乳石鹸共進社さんの“手洗いに「解除」はありません”という広告。シンプルなんですが、イラストの温かみと文字のバランスが心地よく、「そうだよなぁ」と妙に納得してしまったのを覚えています。

そこから気になってウェブサイトを見てみると、モノクロの人物写真を生かした赤箱の広告もいい感じ。写っている人たちの表情や雰囲気、フォントなどから、なにか奥深いものが伝わってくる感覚がありました。

牛乳石鹸といえば、私も子どもの頃から“青箱”にお世話になってきたヘビーユーザー。今でもボディソープは肌に合わないので、牛乳石鹸を愛用しています。“赤箱”より“青箱”派ですが…。

たまたま通りがかりに見て、「そういえば自分も青箱を使っていたな」とふと昔を懐かしく思い出した今回の広告。「温故知新」という言葉がありますが、私たちも印刷会社として、新しいけどどこか懐かしい、そういったデザインの製品を作っていけたらいいなと感じた出来事でした。