弊社にあるレトロな機械の一つに、活版時代に使っていた小型の足踏み式断裁機があります。活版印刷の頃は写真やカットなどは亜鉛版や樹脂板を使っていました。それらを指定の寸法に切るときに使っていた鉄製の断裁機です。
足踏み式で、盤台の裏にヒーターを取り付けていました。このヒーターとタイマーは樹脂板を使うようになってからの、弊社のオリジナル。樹脂板を切るときは、冷えていると割れてしまうので、事前に盤台を暖めるためのものでした。
他にも、盤上に金属製のスケールを貼り付けて寸法が確認できるようにしたり、切れ端が散らばらないように受け皿を付けたり、いろいろな工夫をしながら使っていました。
今ではほとんど使うことはありませんが、たまにPS版を切るときに使っています。
まだまだ刃は頑丈でよく切れるので、何かの役に立つときがあるかも、と大切に保管しています。