株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

冊子製作に不可欠な「台割り」

単行本などの書籍や手帳、雑誌、記念誌など、頁数の多い冊子を作製する際に必要不可欠なのが、「台割り」です。「台」とは一度に印刷する頁のまとまりのことで「台を割り振る」つまり、どの頁を一度に印刷するか、各頁の内容をどうするかということを示す用語です。

たとえば8頁折りの場合、1台が1頁から8頁までの1折りのことを指し、16頁折りの場合は、1台が1頁から16頁までの1折りのことを指します(頁物を刷る両面印刷機では、一度にA4サイズ8頁分や16頁分を印刷して、製本工程で8頁や16頁に折るという作業を行なっています)。

その台割りを表にしたものが「台割り表」で、冊子の構成を頁にまとめ、全体を分かりやすく1枚の紙に一覧表にしたものです。表紙の形式や本文がどこから始まるのかが一目で分かるようになっています。

台割り表を作ることによって、頁物を組む作業者、印刷作業者、折り・丁合・綴じなどを行なう製本作業者それぞれが、この台割り表と折り丁(※おりちょう)で頁を確認しながら、制作をスムーズに進めていくことができます。

制作過程では、内容の増減や変化によって頁数が混乱してしまうこともありますが、台割り表を正確に書くことで、最終的に作業もスムーズになります。

台割りには、見開き頁をつなげて作るタイプとエクセルなどを使って表形式で一覧表にする2つのタイプがありますが、弊社で使い慣れているのは、表形式のこのタイプ。


台割り表には、
*隠しノンブルの頁は○で囲み、白頁、目次など内容を書くこと
*折丁は漢数字で書く、かけあわせがある時は記入すること
*別紙の中扉も台割り表に入れること、中扉の文字も簡略に記入すること
など、注意点を書き込んで分かりやすくしています。

※折り丁 頁物の印刷物は「折り」単位で印刷されます。4P、8P、16P、32Pなど基本は4の倍数で、1つの折をいくつも重ね綴じることによって、一冊の本になります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です