山口から発信するベストライフマガジン「大人のteatime」に出会ってから、毎号楽しみに読んでいます。
いつも“行ってみたいな”と思いながら、そうそう行けるわけもなく、ただただ想像を膨らませているのですが、先日のとある日曜日、気になっていたお店に行くことができました。
そのお店は、昨年の夏、“心とカラダにやさしい食”特集で紹介されていた「tenのてしごと」というお店。
記事のなかでは、農業用倉庫をご主人やご近所さんとリノベーションされたこと、店主さんご自身のアトピーや娘さんの病気などから、まずは安心できる素材選びを最優先し、糀、味噌、豆乳マヨネーズなど全て一からつくりあげていくスタイルであること、「どれだけ時間と手間がかかっても、それを慈しむかのように丁寧に…」作っていることなどが紹介されていました。
外観は本当に農家の倉庫で、だからこそ、周りの風景と調和して違和感がなく、思わず通り過ぎそうになるほど…。お店の中は、ふんだんに木のぬくもりと香りを感じさせる落ち着いた雰囲気で、時間の流れが変わったような優しさに包まれた感じです。
「発酵ごはんプレート」は、天然木のプレートに、丁寧に時間と手しごとを重ねてこられた色とりどりの料理が、20品近くきれいに盛りつけられていて、重ね煮のお味噌汁(2時間コトコト煮出した野菜の水分で作られているという)が添えられていました。
どの料理も、素材そのものの優しい味が口のなかに広がり、優しい気持ちが体に沁みわたっていくような感覚…。一つ一つ丁寧に時間をかけ、じっくり準備され、この一品になっているのがひしひしと伝わってくるものばかりで、食べるのがもったいないような気持ちになりながらも、「これは何だろう」とメニューと見比べながらじっくり味わいました。
ちょっと贅沢なランチと思いながらも、納得のお値段で心も体も優しさで包まれました。
食後には、グルテンフリーで白砂糖不使用という、こだわりのロールケーキとコーヒーをいただきました。ぜひまた伺いたいですね。