「デザインのひきだし35」の表紙を手に取ってみて、とても驚きました。
最初は「何色で印刷しているのだろうか?」と不思議に思ったのですが、よくよく見てみると表面が凸凹していて紙を削っているような感じ…。
ビットマップ画像をレーザーカットで再現していることが分かったのは、本文をじっくり読んでからのことでした。
今号(№35)には、表紙のレーザーカット技術を含めた、抜き、切る・削る、凸凹させる「紙の加工」技術が詰め込んであり、とてもワクワクしながら読ませてもらいました。
「創業1872年のドイツの工房で、緻密なエンボス加工を施したレースペーパーがどのようにしてつくられるのか」や、「オフセットインキの原料“顔料”の製造プロセス」、「明治から昭和初期にかけてつくられた本を復刻する“古(いにしえ)の製本に挑戦!”」など、特集や連載にも引き込まれました。
「デザインのひきだし35」を読んでいると、今までの長い歴史の中で培われてきた印刷・製本・紙加工の技術と、未来の新しい技術に対するワクワク、ドキドキする気持ちが止まらなくなります。まだ目にしていない方は、ぜひ手に取って表紙を触ってみてください。
デザインのひきだし35