少し前になりますが、オフセット2色印刷機のオイル交換を行いました。
オフセット印刷機の多くは、モーターからベルトでギヤ(歯車)に動力を伝え、機械を動かしています。このギヤに必要なのが潤滑油(オイル)です。
回転中は、常にギヤ同士が接触しているため、オイルで摩耗を防がなくてはなりません。そのために「オイルシャワー」といって、常にギヤ上部からオイルを降らせてギヤを守っています。この潤滑油の「オイルシャワー」は、機械下部にあるオイルタンクからオイルを上まで吸い上げ、ギヤ部分に降りかけた後、オイルタンクに戻すという循環の工程で成り立っています。
しかし潤滑油が永遠にきれいなままということはありません。オイルシャワーを繰り返していると、少しずつゴミなどの不純物が混入してしまい、そのまま使い続けるとギヤを傷めてしまうことがあります。これが印刷機の故障にもつながります。
もちろんフィルターがついているため、基本的には大丈夫なのですが、結露などによる空気中の水分の混入などでもオイルの潤滑能力が落ちてしまうそうです。見た目は交換しなくても良さそうに見えるのですが、オイル交換は必ず行うようにしています。
オイルの循環は、人間でいう血液のようなもので、オイル交換は、健康診断後の体のメンテナンスと同じようなものなのかもしれません。機械も人間も健康なことが一番ですよね。