蝉の声もツクツクボウシに移り変わり、今年の夏も少しずつ終わりに近づいていますね。
とはいえ、日中はまだまだ暑い!
ということで、涼をもとめて広島県の三段峡に行ってきました。
三段峡といえば三段滝が有名ですが、実際に行ってみると見所はもっとたくさんありました。しばらく水害の影響で一部通行止めになっていたものの、8月初旬から復旧していて、三段峡の魅力を存分に感じてくることができました。
入り口から橋を渡るといきなりエメラルドグリーンの清流が出迎えてくれます。
遊歩道も整備され、渓谷を渡る風はじつに涼しい!
変化に富んだ渓谷美を堪能しているうちに、前半のハイライト・黒淵に到着。
ここからは船に乗って絶景を満喫です。
150mほどの距離を船頭さんの解説を交えながらゆっくり進みます。
水墨画を思わせる100mに及ぶ絶壁と原生林の雄大な景色は、間違いなく三段峡一番の見所。渡った先にある休憩所の黒淵荘は、たくさんの人で賑わっていました。
後半のハイライトは猿飛(さるとび)という高さ20数mの岩壁が2~3mの間隔で続く場所。こちらは黒淵とは違って幽玄の秘境という雰囲気。
猿が飛び交うほどの狭い峡谷を船でゆっくりと…。
淵が深くて竿が届かないので、ロープをたぐって船を進めます。
そして峡谷を抜けた先に現れるのは…
二段滝! 船で行かないと見ることができない素晴らしい景観に乗客全員から歓声が上がりました。かつては二段あったそうですが、ずっと以前に崩落して一段になったそう。落差はさほどではありませんが、水量があるので迫力満点です。
そして三段滝に到着したのは、渓谷に入ってから3時間後! 入り口に戻ったときには5時間経っていました。これでも最終地点の三つ滝には行けませんでした(まだ通行止め)。
全長15kmにもおよぶ三段峡の散策、遊歩道はとても涼しかったのですが、帰り着いたときは汗だくでクタクタでした。これは健脚者向きです(汗)。途中すれ違う人のなかにサンダル履きの人もいましたが、訪れる際はスニーカーが最適です。
さすがは西中国山地を代表する名勝・三段峡、一度は訪れる価値ありでした。秋には紅葉が素晴らしいそうです。