IllustratorやInDesignを使って印刷物を組むときに、私たちが色の参考にしているのが色見本帳のカラーチャート本。
この本は、オフセット印刷の基準であるジャパンカラー準拠の「東洋インキ標準色」を使って、コート紙に色を印刷したものです。
CMYをそれぞれ10%ごとに掛け合わせた2色カラー、3色カラー、また、それにブラックインキを10%、20%、30%と重ね刷りした薄墨のせチャートや墨ベタチャートなど、2000パターン以上もの色が刷り込まれています。
色は、彩度や明度、階調など、微妙な違いでその物自体の印象が変わることがあり、デザインを考えるうえで配色にはとても頭を使います。数%の色の違いにこだわりを持っておられるお客様もいらっしゃいます。そのようなときに、オペレーター自身がイメージを持って作業するために、このカラーチャートは重宝しています。
例えば
●「CとMを合わせた色を作ったがしっくりこない」という際、少しYを合わせてみた色味をチャートで確認してイメージを膨らませる。
●「このような色を出してほしい」と、お客さまが持ち込んだ見本の印刷物とカラーチャートを比較し、似た色を探し出す。
など、カラーチャート本の使い方は様々です。
日々印刷物を組むオペレーターにとっては必需品の一つです。