印刷用紙には様々な種類がありますが、書籍や冊子の本文用紙によく使用される紙として、上質紙やコート紙があります。
上質紙は表面に塗料を塗布していない、光沢やツヤの少ない用紙で、筆記性や可読性に優れた紙です。また化学パルプの含有率が100%(中質紙は40~90%、ざら紙は40%未満)のため、コシがあって破れにくいという特徴があります。
一方コート紙は、表面をコート剤でコーティングし、普通紙よりもさらに滑らかさと光沢感を高めた紙のことをいいます。紙表面が滑らかなためインキののりがよく、写真や色の再現性に優れています。
そしてこのコート紙、前述のとおり紙の表面がコーティングされているため、見た目以上にずっしりとした重量があります。
見た目が同じ大きさの包みでも、本文が上質紙の冊子と、コート紙の冊子では、重さがまったく違います。全紙の包みを運ぶときはもちろん、コート紙の製品を納品する時には、気を付けておかないと、想像以上のずっしり感に思わず腰が「グキッ」なんてことがあったりなかったり…。
コート紙の重さ侮るべからずです。