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『漢方・鍼灸の歴史』ー 中国の歴史と世界3大発明

先日のブログでご紹介した、下関市鍼灸マッサージ師会様主催の市民公開講座『漢方・鍼灸の歴史』。
当日参加させていただき、とても有意義な時間を過ごさせていただいたので、簡単ではありますが、その内容をまとめてみました。
漢方や鍼灸にご興味のある方は、ぜひ!

■古代文明から引き継がれた文字を使っているのは、世界で中国だけ!
世界4大文明といえば、メソポタミア、エジプト、インダス、中国…と言われていますが、この中で一度も絶えることなく、現代にまで引き継がれた文字を使用しているのは、「唯一中国だけ」なのだそうです。
そして今から50年ほど前、中国湖南省で馬王堆漢墓の発掘が行われ、約2200年前のミイラがまるで生きているかの様な保存状態で発見されました。副葬品にはたくさんの書物『馬王堆帛書』などが含まれていて、日本国内でこの書物の解読を任されたのが、この度の公開講座・講師の小曽戸洋先生です。
小曽戸先生曰く、甲骨文字から始まる漢字で書かれているため、膨大な時間はかかっても読み解くことが可能だったそう。
…中国3000年の歴史と言われますが、まさに、各時代の先人達が文字によって後世に残してきた膨大な書物があったからこそ、引き継がれてきた歴史なのだと理解しました。

■世界3大発明=中国3大発明!?
「羅針盤」、「火薬」、「紙・印刷(活版印刷)」。
世界3大発明といわれているこれらを発明したのは、すべて中国だそうです。
…やはり改めて聞くとすごいことですよね。

紀元80年に書かれた『漢書』によると、医学領域が「医経」、「経法」、「房中」、「神仙」の4分野に分かれており、この中の「神仙」が、不老不死を手に入れるための研究でした。

人々はどんな状況でもその物質を変化させない「金」を摂取すれば長生きできるに違いないという答えに辿り着き、様々な物質を掛け合わせて実験を行ない、「金」を造りだそうと“錬金術”を試みた。もちろん「金」を人間の手で作り出すことなど出来るわけもなく…。
しかし、その過程で行なわれた膨大な数の化学実験のお陰で、その後の世界に大きく影響を与える様々な発見がされていった。

火薬などはまさにそのうちの一つで、硝石・硫黄・炭の絶妙な配合バランス(処方)によって作り出されたものだそう。

世界を変えていった発明の数々。紙とインキで印刷をしている私たちにも関わりがあることだったので、興味深く拝聴しました!(弊社では、今でも活版印刷機が動いています!)

次回へ続く…。

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