製本作業を進めるにあたって、紙の一定の位置に印刷がおこなわれることが重要です。その基準になるのが、「針」と「咥え(くわえ)」です。
印刷物を刷るとき、紙の位置を決める金具を前当て・横針といい、この横針に接した部分を「刷り紙の針の側」と呼んでいます。
また、印刷機に送り込まれた紙がずれないように、紙の長辺を挟む金具を咥え爪といい、この爪に挟まれた刷り紙の長辺を「咥えの側」と呼んでいます。
刷り紙の「針」と「咥え」の位置を揃える作業は突き揃えと呼ばれ、とても大切な作業です。
印刷する前には、紙の針側と咥え側の位置を決め、作業中でも一目で分かるようにマジックで印をつけています。これは、印刷後の製本工程を進行する際に目印として必要なため、欠かさずおこなっています。
印刷・製本工程では、印刷機で印刷した位置が正確に本として形になることが大前提です。各頁のノンブル(ページ番号)や柱などが同じ位置にこなければ、製品として世の中に出せないからです。
そのための基準となる「針」と「咥え」は、印刷・製本の要といえるかもしれません。
初めまして。
私もCCPをメインに印刷の仕事をしています。まだ印刷業に就いて2年目のひよっこです。使っている機械はハマダスパーブ47です。少人数の職場なので、同じ仕事をしている人が居ない為、日々模索しています。
最近、面付けの位置、印刷の位置に疑問な所があって調べていてこの記事に辿り着きました。
CCPの用紙に印刷する時、
①用紙の真ん中に印刷しますか?また、違う位置であれば、それはどの位置ですか?
②真ん中に印刷する場合、四角のトンボをが全部出る様に印刷しますか?
よろしければこの2つにお答え頂けませんでしょうか。お願いします。
佐々木
初めまして。返信が遅くなり、大変申し訳ありません。
コメントをいただき、ありがとうございました。
弊社でも、CCPの用紙に印刷することはあります。
①すべての会社が同じではないとは思いますが、大体の印刷会社は紙のど真ん中に印刷していると思います。
弊社でも基本的にはど真ん中に印刷することが多いですが、場合によっては咥え側を広くとったりすることもあります。
②コーナートンボは基本的には全部出るように印刷します。しかし、紙のサイズによっては出ないこともあります。その場合は、製本担当者と連携しながら作業を進めます。
印刷する上でのヒントになれば幸いです。