株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

ムクドリ…そうどう。

6月初めの朝のこと。
会社の裏にある駐車場を利用されている方が訪ねてこられました。
聞けば、弊社の裏側(駐車場側)の壁に鳥が巣を作っていて、そのフン害で困っているとのこと。

社屋3階の現場へ行ってみると、かわいいようなうるさいような鳴き声が…。
どうやら、換気扇の外側についているフードの中に巣を作っているようで、調査している最中にも警戒した親鳥が「ギャー、ギャー」と近くを飛びながら威嚇してきました。これがなかなか騒々しい。
近くの窓から裏の駐車場をのぞくと、確かに大量のフンが…。

見た目の色や特徴で検索してみると、その正体はどうやらムクドリのよう。
最近都会で被害が急増しているらしく、フン害と並んで、その鳴き声のうるささも迷惑ものらしい。

調べたところ、孵化から巣立ちまでは3週間程度かかるみたいだけど、いつから巣があるのかは不明。さらに野鳥については、鳥獣保護管理法という法律があり、許可なく捕獲・処理をしてはならないとのこと。
仕事が忙しくなるこの時期に、とても“厄介”なものに巡り合ってしまったようでした。

さてここからが本題。
どうやってフンが近隣の車に落ちるのを防ぐか、ということで各々が思案を開始。
まず「換気扇の下に受棚を作ってフンをキャッチすれば下へ落ちずに済むよね!」ということで、受棚に良さそうなアイデアを出し合ってみました(これはなかなか白熱した…)が、なにせ巣があるのは上階の換気扇部分で、窓から届くか届かないかの微妙な距離。素人が下手に物を設置して下に落ちでもしたら、もっと大変なことになるのでは…と断念しました。

考えあぐねて、対策を教えてもらおうと市役所の管轄部署に問い合わせると、「専門業者を呼んで関係機関に許可を取って巣を除去してもらうしかない」との返答が。
しかし、問い合わせ→見積り→市役所へ許可申請→捕獲・除去までには、1~2週間はかかりそうだということが判明。見積りを依頼している間に、雛鳥たちは巣立っていくんじゃないかと話になり……そうこうしているうちに日は傾き、夕方になってしまいました。

よし、こうなったら「車にフンが付くのを防げばいいんだから、車に塗装用の養生シート(カバー)を被せよう!」と決まりました。

翌朝。朝一に塗装屋さんでシートを購入。先方にお詫びして養生シートをお届けしました。
これで一安心。

それにしても今朝のムクドリファミリーは静かだな。
そして午後、親鳥の威嚇を警戒しつつ巣を訪ねてみると…。
とっても静かになっていました。
あれ……もしかして……巣立たれてます??
えっ!? あれだけ話し合ってシートも購入したのに!?

ムクドリファミリーに翻弄された1日半の出来事でした。

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