ノンフィクション作家の佐々涼子さんが9月1日に亡くなられました。
「紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている」の本に出会ったのをきっかけに佐々涼子さんを知り、彼女がノンフィクション作家として、彼女の経験や事実にもとづく本を書き続けたことがとても印象に残っています。
東日本大震災で、日本製紙・石巻工場は壊滅的な打撃を受けました。「紙つなげ!」の本は、そんな絶望的な状況から、「何があっても絶対に紙を供給し続ける」という復興への思いを果たす職人さんたちの姿を描いています。毎日紙と接し、印刷業界に携わっている者としてとても感動したことを覚えています。
2年前、闘病しながら執筆活動をされていることを新聞で知り、衝撃を受けましたが、まさかこんなに早く亡くなるとは思っておらず、急な訃報を聞いたときはとてもショックでした。
読者の1人として、これから彼女の書く本が読めなくなると思うと、とても寂しくなりますが、佐々涼子さんの本に出会えて本当によかったです。ありがとうございました。(M)