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火の山ロープウェイ

2024年11月10日で営業を終了した、下関市の火の山ロープウェイに乗ってきました。
ここ数年は車を利用して登ることが多かったので、久しぶりのロープウェイ乗車です。


火の山は、標高268.2メートルと特別高い山ではありませんが、山頂からの見晴らしがよく、眼下に望む関門海峡の景色がいいことで有名な山です。春には山頂から山麓にかけて桜が咲きほこり、近年はチューリップの名所にもなっています。

以前は、展望台(360度回る回転レストランで食事ができた)があったり、近隣の小学校の鍛錬遠足の行き先になっていたり、老朽化で現在はなくなっていますが、山頂に有料の本格的なアスレチックがあったりと、30代以上の私たちからしたら昔からの楽しい思い出がたくさん残っている馴染み深い山。多くの下関市民にとっても、一度は登ったり見たりしたことがある山だと思います。

ロープウェイは1958(昭和33)年から運行されていますが、火の山パークウェイの開通により山頂付近まで車で行けるようになったことや、観光客の減少等々によって、一時運行休止になったことも。それでも、2007年から3~7月までの期間限定で営業を再開。しかしながら、この度老朽化を理由に営業を終了することが決まったそうです。

■最後のロープウェイ乗車へ
ふもと側の壇の浦駅でチケットを購入。


始発は10時で、20分ごとに運行。
運航終了までの期間は、臨時便も出ていました。


出発時刻の案内板も味があります。

壇の浦駅と、火の山駅間を「まんじゅ」「かんじゅ」と名付けられた2台が運行していました。


車体には、火の山ロープウェイへのメッセージが書かれた丸い紙がいくつも貼られていました。

それではいよいよ出発です!


どんどん高度が上がっていき、眼下に関門海峡、関門橋が見えてきます。


約4分ほどで火の山駅に到着。
ロープウェイから降りると、思わず足がすくんでしまうぐらい、山頂から麓までの景色が広がっています。


せっかくなので、山頂を散歩しました。
展望台があった場所は立ち入り禁止になっていました。


第二次世界大戦中、このあたりは日本軍の要塞だったため、戦争のなごりが遺跡として残っていて、砲台跡などを見ることができます。


元展望台跡地から奥に進み、階段を上がったところに、目立ちませんが火の山山頂の札もかかっていました。


帰りもロープウェイを利用します。


すれ違うロープウェイに手を振ろうとしても、あっという間。


無事、壇の浦駅に到着。

今後は、火の山公園全体が再編整備され、パルスゴンドラが2027年に設けられる予定とのこと。

自然に恵まれ、関門地域全体が一望できるおすすめの場所なので、より多くの人が訪れやすく、利用しやすい公園になってほしいなと思います。

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