「ゲラ」とは、印刷前に組版データを刷りだして、内校や先方校正などで、印刷内容を確認するためのプリントのことです。
「校正ゲラ」「初校ゲラ」「再校ゲラ」…。
印刷会社でしょっちゅう飛び交っているワードですが、
もともと「ゲラ」とは、活版印刷時代に活字を並べて木箱に組んだ版のことを指した言葉でした。
その木箱がガレー船、つまり手漕ぎの船に似ていたことから『GALLERY』と呼ばれるようになり、それが訛って「ゲラ」となったそうです。
パソコン上でデータを組むことがスタンダードとなった現在では、前述のとおり校正用の刷り出しそのものを指す言葉として使われるようになりました。
時代の流れとともにその言葉が指す意味も変わってくるんですね。おもしろい。