株式会社吉村印刷

印刷を楽しむブログ

卒業証書作製のこだわり

卒業シーズンの印刷会社の仕事では、学校新聞やPTA広報誌、文芸誌、卒業証書などでたくさんの児童・生徒の名前が出てきます。

なかでも卒業証書の筆耕では、親御さんや学校側の厳しいチェックが入るので、原稿に忠実に筆耕することが重要になってきます。

名前でよく出てくる「外字」といえば、「はしごだか」や「﨑(たつさき)」が一般的ですが、「しんにょう」の点の数や「くさかんむり」が離れていたり、「原」の点がないもの、「吉」の上が短いものなど、注意すべき漢字はたくさんあります。

さらに筆耕者の書き方のクセなどで、チェックの際に「原稿と違う」となったりもするので、細心の注意を払いながら作業を行なっています。

また筆耕・印刷の前段階に遡れば、卒業証書の作製は紙を漉くところから始まっています。「紙とインキが無ければ印刷はできない」と先輩方からよく言われていましたが、これはまさにその通りで、筆耕が終わる前に用紙が足りなくなってしまえばお手上げになってしまうので、紙の手配も重要な要素の一つになります。

一般的な卒業証書の用紙は「局紙」といって和紙でできているものが多く、クリーム色の紙が多いのが特徴です。弊社でも製紙会社の方々が丁寧につくられた「局紙」を使用しており、その和紙の特有の温かさが卒業証書の魅力の一つでもあります。

児童・生徒の皆さんが人生の節目にあたる卒業式を迎えるにあたって、紙媒体を通じて、その一端に携わらせていただいていることは、弊社としてもとてもありがたいことです。

年々「僕らもそんな時代があったなぁ…」と感慨にふけることが多くなってきましたが、人生で一度きりの卒業式はやっぱり特別なもの。
少し気が早いかもしれませんが、卒業を迎えられる皆さん、ご卒業おめでとうございます!
残り僅かな期間ではありますが、悔いのないよう学校生活を送ってください!

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